新・ホームレス名所？　京都ステーション

　真相は知らない。

　1998.8.28、朝6:30。私は京都駅に到着した。こんなに早い出張は久しぶりだ。昨晩はうたたねをする際、用意周到に5:30に目覚ましをかけ、万端の体制で望んだ私は、勿論寝坊した。しかし最終的に無理矢理でも帳尻を合わすのが得意である私は6:53発のひかり号に何の問題もなく間に合った。そして京都駅について最初に見たもの・・・。それはその辺でシートを引いて寝ている若者達であった。一人や二人ではない。そこら中に10人以上いる。起きているものもいれば寝ているものもいる。そして何と平気で転がって寝ている女の子までいる。大丈夫か・・・。私はてっきりドラゴン・クエスト７が京都駅で発売されるのかと思った。いやいや少年隊とかいう超人気グループが来るのかもしれない。私は大学生のとき、ドラゴン・クエスト３を購入するために、友人と自転車で１０kmぐらい遠くにあるおもちゃ屋へ朝早く行って小学生だけの列に大学生二人で並んでドラクエ３を購入した経験がある。きっと彼らもそうに違いない。と思いつつ出張に出かけて帰ってきたその日の22:29。京都駅に帰着した。すると、やはり各所にシートを引いて、漫画を読んだり、寝たりしている若者達・・・。
　「おいおい、自分の部屋と間違ってるんとちゃうか。完全にくつろいでるやろ。」
自由に出入りできる屋根付きの広大なスペースを持つ京都駅。屋根があって自由に出入りできるオープンカフェ（？）は、全席ジュースとお菓子を持った若者達が暗い中くつろいでいた。おそるべし京都駅。ホームレスになったら私も京都駅で暮らそう・・・。と思いつつ私の足は帰途に着くのであった。

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