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2003.6.11UP
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学校の成績と会社のお仕事


 もし、子供が悪い成績を取って帰ってきたらあなたはどうするだろうか。その成績を責め、次は絶対上げるように叱責する。恐らくこの方法ではだめだろう。もっとまじめに勉強しろと説教する。これも勉強不足が真の原因とは限らないので成果が出るか疑問である。成績と小遣いを比例させるとどうであろうか。一定の成果は出るかもしれないが、この方法だと目的が成績でなく小遣いになってしまうので信賞必罰をやめれば元に戻ってしまうかもしれない。
 このように日頃の勉学の結果である成績に対する管理型アプローチというのは、改善効果が出にくいと考えられる。
 これをお仕事で考えてみよう。仕事の結果として出た数値に対する評価(誰でもできる)と結果を求める指導、「なぜその結果が出るのか?」という原因分析なしでの対策先行型指示、単なる成果主義報酬では成果が出にくいことが想像できる。
 これは、実際の対策は、結果そのものに対しては打てず、一つ一つの行動やプロセスに対してしか打てないからである。また、結果=実力+外乱なので当事者ができることは実力向上しかない。そういうわけで一流のスポーツ選手やチームは実力を付けて良いプレーをすることに注力し、勝負はその結果に過ぎないと考える。つまり、結果そのものではなく、結果を導く一つ一つのプロセスに着目することが必要なのである。
 これについて社内の事例を紹介しよう。今ある製造部門が改善成果を上げている。この部門は3年前に赤札作戦と称して全員で工場内の不要物を一掃した。次に協力会社の現場まで入り込んでリードタイム短縮や小ロット生産、受注にリンクした生産に一丸となって取り組み、改善活動の推進と進捗管理の目的で全社に先駆けて目標管理を導入した。その結果どうなったか。まず、棚卸しと部門全体の出銭が激減。製造部門が苦労する材料枠に全く引っかかることがなくなった。そして、売上げが減少する中、キャッシュフローは黒字化、営業利益も大幅に改善し、結果的に結果としての業績に活動の成果が現れた。
 この改善活動の特徴は、業績や原価に直結するような結果から見た活動ではなく、現場や現物を見て一つ一つ生産活動の実力を上げる活動の積み重ねに過ぎないということである。
 この例からも結果を出したいのであればあるほど、結果でなく一つ一つのプロセスに着目してその実力を上げることが、結果を出す早道であるということが言えるだろう。


社内ニュース コラッジオ(Coraggio) 2003.6.9 vol.13に掲載

神の下さる賜物は、私たちの主キリスト・イエスにある永遠のいのちです。- 新約聖書・ローマ6章23節 -
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