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10円玉38枚事件


 1999年4月のことであった。
 いつも会社にぎりぎりで行く私はこの日はほんの少しばかり早く余裕があった。そこで私は自動販売機で缶コーヒーでも買おうとして「一本60円」と大書きされた自動販売機にスクーターを横付けした。・・・しかし60円のものはロクでもなかった。仕方ないので普通の120円の缶コーヒーを買おうとして千円札を自動販売機に入れ、コーヒーを買った。するとお釣りが、

 「チャリン、チャリン、チャリン、チャリン、チャリン、チャリン、チャリン、チャリン、チャリン、チャリン、チャリン、チャリン、チャリン、チャリン、チャリン・・・。」

とえらく長いこと出ている。ふと見ると、何とひたすら10円玉が出ているではありませんか。 余裕があると言っても数分だ。この調子では遅刻するかも知れない。しかしどうしようもないので、せこい私はあきらめてお釣りが出るのを待つことにした。まぁ急げばぎりぎり数秒差で間に合うだろう。
 しかしそう思って見ていると、見る見る取り出し口が10円玉で一杯になってきた。危険を感じて、取り出し口に手を入れようとすると、10円玉が一杯で何とふたが開かない・・・。
 必死である。
必死にわずかな隙間に指を突っ込んで10円玉をかき出すが、それ以上の速度で

 「チャリン、チャリン、チャリン・・・。」

と10円玉が出てくる。あぁ誰か助けて! しかし傍から見ると取り出し口から必死で10円玉をかき出す姿はかなり異様であろう。もう遅刻は確定である・・・。情けないぜ。5分ぐらい必死でやってるとチャリンチャリンも終わり、ようやくお釣りを全部かき出すことが出来た。そしてせこい私は、一応念のためお釣りを数えてみた・・・。

 100円玉が2枚、50円玉が4枚、10円玉が38枚

780円しかない。あの缶コーヒーは220円なのか? 勿論そんなわけはない。しかしそんなことを考えている余裕はない。遅刻といえども一刻も早く出社しなければ・・・。しかしこんな遅刻の理由があるか? 信じてもらえるか? いやそもそも恥ずかしいではないか。・・・などと考えながら風船のように膨らんだ財布を持って会社に激走した。もちろん財布はポケットには到底入らなかった。

 こうして私は、入社9年目にして初めてひょっとしたらもらえるかもしれなかった皆勤賞を逃してしまい、220円の高価なコーヒーは全く味わわれることなく一気に飲み干されたのであった。あぁぼくの皆勤賞と100円を返して下さい。

ちなみに後日談だが、冬に一回遅刻したのでどの道、皆勤賞は夢であった。皆勤賞は定年までの目標としよう。

またついでに書くと、1999年は2回も自動販売機でジュースを買おうとしてコーンスープが出てきた。親切な私はその自動販売機に「これスープです」と注意書きしておいて上げた。(^_^;)

神の下さる賜物は、私たちの主キリスト・イエスにある永遠のいのちです。- 新約聖書・ローマ6章23節 -
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