学生の時、クレジットカード会社で入金を電話督促するバイトをしていた。「○△社でございます。先日の□☆カードの口座引き落としが残高不足でできませんでしたので至急ご入金をお願いいたします。」などと電話するバイトである。当初はおばちゃんの茨城弁が聞き分けられず「なぁに言ってんだがこの電話！」と電話を切られたりしたが、３日程で慣れて順調に電話をこなした。そして初めは入金忘れの督促だったが、次第に未払いの常連？の督促を任されるようになった。横で社員の人が「こいつはもうブラックリストだ！」と怒りに任せて端末に貸付不可と入力しているのを見ながら、親切な人に保証人になってもらって速攻逃げた人や全く払う気のない人などに電話していた。そしてそこで専用端末から一件百円で個人情報を入手できることも知った。端末に名前などを入力するとロール紙にジーコジーコと印字されるのだ。そんなある日。私は払った払ってないで顧客と喧嘩になり、リストを再確認すると私のミスである事が判明。さらにその顧客は何と○□組系のやくざ屋さんであった。怒りに燃えるやくざ屋さんは「おめぇんとご今がら電車乗ってのりごむがんな！」とすごい剣幕で、社員さんが電話で平謝りに謝ってことを納めてもらった。そんなバイトだったが、今となってはある社員さんがいつも「ねぇねぇ。昨日は高井麻巳子がねぇ・・・。」とテレビの話をいろいろ聞かせてくれていたのが懐かしい。

※　2002.9.29　高井麻巳子さんがクレジットカードによる問題を起こしているように誤解される文章でしたので訂正しました。

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