◇◇◇ 序 章 ◇◇◇ − 実は人類滅亡の予言ではなかった −
実はノストラダムス自身は1999年に人類が滅亡するとは予言しておりません。 というのも1973年に五島勉氏が「ノストラダムスの大予言」を出版し、1999年に人類が滅亡するという独自の解釈をしたのにすぎないからです。 ではここで五島氏が人類滅亡の根拠としたノストラダムスの予言詩を確認してみましょう。
「1999の年、7の月。 空から恐怖の大王が降ってくるだろう。アンゴルモアの大王を復活させるためにその前後の期間、マルスは幸福の名のもとに支配するだろう。」
ここで予言されているのは、「1999年7月に空から恐怖の大王が降ってきてアンゴルモアの大王が復活し、マルスが幸福の名の元に支配する」という、誠に抽象的なことだけでそれ以上のことは何も語られておりません。ノストラダムス研究家の間でも解釈は一致しておらず、ノストラダムスの故郷、フランスでは誰も1999年に人類が滅亡すると思っておりません。つまり日本人だけがこの予言を人類滅亡の予言だと信じているのです。
では、世紀末の「1999年」には何か特別な意味があるのでしょうか?
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