当方の経験則を書きます。バージョンによって多少違いがあると思いますのでその点はご容赦下さい。

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• インポート／エクスポート／リンク定義のコピー方法　^2008.6.15UP
  　データをインポートしたりする"定義"ですが、今まで別のDBファイルにコピーする方法はないと思っていましたが、先日、コピー可能なことが判明しました。コピー元ファイルで定義画面を開き、”フィールド名”の左側をクリックすると下図のようにフィールド情報が全て選択されます。ここでキーボードで"Ctrl"+"C"を使うとフィールド情報をコピーできるのです！　そして、コピー先の同じ画面で"Ctrl"+"Ｖ"で貼り付けるとコピーできます。
  　今まで不可能だと思って、定義情報を設定したDBファイルをコピーして作業したり、不足分は個々に何度も定義を作るなどしていましたが、これからはそういう作業から解放されます。
  
  
• バージョンアップは慎重に　^{2008.5.18UP　2008.6.15更新}
  　今でもAccess97みたいな昔のバージョンが現役で使われていることが多くありますが、これはバージョンアップすると動作しなくなるからです。まぁ、Access2000と2003は比較的互換性は維持しているようで大きな問題に出会ったことはないですが、97と2000以降では正常に動作しなくなる関数やモジュールがよくあるので怖いです。最も怖いのはエラーも出ず、一見異常がないように見えて実は、データがおかしくなっているというパターンで、バージョンアップする前に十分テストすることをお薦めします。
  　また、Accessはテーブルを参照するだけであっても下位バージョンから上位バージョンは見えません(^_^;)。そのため、クライアント側に一つでも古いバージョンのAccessファイルがあるとそこから参照するAccessDBファイルはバージョンアップできません。そういうわけで、Windows2003サーバーにAccess97をDBファイルとして設置しているものがあるのですが、これをネットワークから利用する分には大丈夫なんですが、Windows2003サーバー上で作業しようとすると落ちるので、メンテナンスするのにネットワーク越しにAccess97で開く必要があり、結構手間取ります。思い切って全ての端末のツールを上位バージョンに移植するしかないのですが、複雑なモジュールを作り直す技術がないので困ってます。
• 原因不明のエラー回避策　^2003.4.6UP
  　MS-Accessで時々どう見てもエラーがないマクロやクエリーが異常を起こして不正終了する場合があります。SQLで見ても大丈夫なので何らかのバグに引っかかるのだと思われますが、そのエラーの出るクエリーやマクロをモジュールに変換すると大体正常に動きます。お試し下さい。
• データベース、テーブル、クエリー、フォーム等の名称はきちんと付ける　^2008.2.24UP
  　ささっと、データ処理をする時など名称を付けるのは面倒なものです。しかし、初期値の「クエリ１」とかのまま作ったり、適当な名前を付けるとしばらくしたら何のクエリー等かさっぱり思い出せなくてゴミのテーブルやクエリー、フォームなどが一杯溜まってきて、最後はさっぱり分からなくなります。一回こっきりで捨てるなら別として、きちんと後で分かるような名前を付けておきましょう。これはデータベースの名称も同じですね。db1.mdbとかだと後で思い出せなくなります。
• テーブル、クエリー、フォーム等の名称の付け方のコツ　^{2003.4.6UP　2008.2.24更新}
  　名称を付ける時、関連づけが分かるような規則的な名称を付けるのがコツです。私がいつもやっているのは以下の方法です。
  1. 頭にテーブル、クエリーなどを示す略号を付けて種類を区別
     これはデザインビューで見る時、関連づけするものの種類を識別するためです。
  2. 関連するテーブルやクエリー、フォーム等の番号を揃えておく。
     こうすればいちいちデザインビューで確認しなくても名称である程度判断できるので効率的にメンテできるようになります。
  3. 番号は1,2,3,と連続にせず、ある程度飛ばしながら付ける。
     後で似たようなものを間に入れたくなった時に助かります。また、複雑なデータベースになるなら、各桁に意味を持たせて分類していくと体系的に分かり易い構造になります。
     例）100〜199：顧客に関する処理100種類、200〜299：仕入先に関する処理100種類

  テーブル	クエリー	フォーム	レポート	マクロ
  T010-なんとか	Q010-なんとか	F010-なんとか	R010-なんとか	M010-なんとか
  T020-ほぎゃ	Q020-ほぎゃ	F020-ほぎゃ	R020-ほぎゃ	M020-ほぎゃ
  T110-なんとか	Q110-なんとか	F110-なんとか	R110-なんとか	M110-なんとか
  T220-ほぎゃ	Q220-ほぎゃ	F220-ほぎゃ	R220-ほぎゃ	M220-ほぎゃ

  　このように、取りあえずクエリー等を組んでいくのでなく、どういう構造にしてどういうパターンで名称を付けておくかある程度決めてから作っていくことをお勧めします。

• クエリー修正のコツ　^{2003.4.6UP　2008.6.15更新}
  　複雑なクエリーを組んでいると、分かりやすく整理するためにクエリーで呼んでいる他のクエリーやテーブルの名称を変えたくなるときがあります。でも、ビルドで式を沢山組んでいたりする場合、その名称変更をデザインビューで直そうとすると結構面倒なことになるので、分かりにくい名称のまま作り込んでいってしまったりします。でも、こんな時、SQLモードを使うと簡単に名称変更できます。と言ってもSQLを知っている必要はありません。SQLモードですとクエリーがすべてテキストで現されますので、これを一旦適当なテキストエディタにコピーします。そして、そのエディタで名称を変えるクエリー等の名称を置換処理で一発置換し、それを元のAccessのSQLモードに貼り付けて保存すれば簡単に修正できます。
  　・・・と書きましたが、Access2003以降では、オプションの設定で名称変更しても関係クエリー等を自動変更することが可能となりました。デフォルトはオフですのでそれをONにしてみましょう。
• フィールドが固定していない場合のクエリーの組み方　^2003.4.6UP
  　クロス集計クエリーを他のクエリーで呼び出す場合など、呼び出すデータのフィールドがあったり無かったりすることがあります。こういう場合、一つ一つ個別のフィールドをデザインビューで作っていくとデータによってエラーが出てしまいますので、”*”で全フィールドを拾ってしまう方法があります。