1998.9.1UP

　2000.3現在、Windows版は製造中止です。アップルワークスはMac版のみです。いいソフトなのに未来がないです。う〜ん。残念。

---

版評価	詳細解説
★★★−−	総評1999.5.1更新
★★★★★	使い方は非常に簡単！1999.5.1更新
★★★−−	驚くほど多機能！1999.5.1UP 使い方ワンポイント(Win,Mac)1999.5.1更新
★★★★★	軽いので古いパソコンでも使える！1999.3.15UP
★★−−−	Win版の不具合1999.5.1更新

---

総評　▲　1998.9.1UP　2006.7.8更新

　クラリスワークスはこれ一本でワープロ、お絵かき(ドロー、ペイント)、住所録、年賀状作成(以上データベース)、家計簿(表計算)、パソコン通信など一通りのことができますので、一般的な事務や個人でのご使用はこれ一本で十分事足ります。ドロー機能も使いやすく、データベースの操作も大変簡単です。また同じパージョンのMac版とWin版があるのでフォントさえそろえればファイルの共有もできます。
　Win版は一部不具合がありますが、それでも問題が非常に多いMS-Wordより使い勝手はマシでしょう。

• 含まれている機能
  ワープロ、表計算、カード型データベース、ドロー、ペイント、通信機能
• 値段
  [Win版]：実売　約6000円、[Mac版]：実売　約18,000円、[WinとMacハイブリッド版]：実売　約2４,000円

使い方は非常に簡単！　▲　1999.3.15UP　1999.5.1更新

　操作は非常に簡単で習得も容易ですので、パソコン教室に通う必要はないでしょう。通常の使用でヘルプやマニュアルをほとんど見ることなくかなり高度な文書、レイアウト物を作成できます。MS-Wordで同様の書類を作成しようとすると非常な熟練と莫大な時間が必要です。またデータベースも凄く簡単でマニュアルを見ることなく使えてしまいます。宛名書きなどこれで十分でしょう。大概の用途はこれで十分でしょう。

驚くほど多機能！　▲^{1999.3.15UP　1999.5.1更新}

　統合ソフトですから、ワープロ機能だけ見るとそこそこの機能しかありませんが、表計算、ドロー、ペイント、データベースをシームレスに一文書内で混在できるので、結果的にかなり高度な文書をWordより簡単に作成できます。

• ワープロ
  • オブジェクトの配置が容易で自由に配置可能！(Wordでは面倒な処理が必要)
  • アウトライン機能有り。
  • ワープロ機能で１ページあたりの行数、桁数指定ができない。
    　　　　　　　　　　→　ひな形を使えば解決！　■Let'sMAC■参照
• ドロー、ペイント
  • ベジェ曲線が使用可。
  • ベジェ曲線、自由曲線とも確定後に自由に再編集可能。
  • グラデーション、パターンを自由に設定可。
  • 画像の書き出しはPICT形式のみ。
• 表計算
  • 扱えるデータは最大16384行、256列。ページレイアウトで設定可能！
  • MS-Excelに比べるとちょっと使いにくい。1セルから複数セルへのコピーが不可。
• データベース
  • こんな簡単なデータベースは他に知らない。もっとも巨大なデータや複雑な処理はどこまでできるか分かりませんが。
• 差し込み印刷
  • 統合ソフトだから当然可能。ただしデータベース=ワープロ間。
• その他
  • MacとWinでほぼ全く同じ機能。フォントをそろえればファイルを互換可能。
  • Word、Excelファイルの読み込み、書き出し可能。
  • 画像、テキストボックス、表など全てのオブジェクトを回転可能！これはすごい！
  • ちゃちだがマクロ機能もある。当然マクロウィルスなどにはなり得ない。
  • Win版は「字間を狭く」「字間を広く」などの一部メニューがない。
  • Win版は印刷関係で不具合がある。(Mac版は大丈夫)

使い方ワンポイント(Win,Mac)　▲^{1998.12.1UP　1999.5.1更新}

• オブジェクト（画像など）を好きな位置に配置したい。
  矢印ツールを選択してからオブジェクトを貼り付けるだけ。
• ライブラリの画像の背景を透明にする。
  1. まず、画面左側のツールボックスを表示し、左上の矢印をクリックする。
  2. 画像を選択してメニューから[配置]-[任意に回転]を選ぶ。そしてわずかに画像を回転させる。
  3. あら！不思議！？画像の背景が透明になっちゃった！（注意！Win版は回転させると画質が大幅に劣化します。）　
• 年賀状の表書きを作成する。(データベースだけで作成可能）
  1. データベースで住所録を作ります。
  2. レイアウトで必要なフィールドを葉書に合うようにレイアウトします。
  3. これで完成！

軽いので古いパソコンでも使える！　▲^1999.3.15UP

　最小インストールで８MB、プログラム本体は２．５MBと大変軽いため、PowerBook145B(CPU：68030の25MHz、メモリ：8MB)でもそれなりに使えます。MS-OfficeだとWord、Excel、PowerPointなどをリンクさせて使うと異常に遅くなり、ファイルも巨大になりますが、クラリスワークスは全く遅くなることなくシームレスにワープロ、表計算、ドロー、ペイントなどを一文書に混在でき、容量もさして大きくなることはありません。

• 容　　　　量
  最小インストールで８MB！800個の画像ライブラリ等をフルインストールしても50MB！
• 必要なメモリ
  3MBあれば十分動作！Wordだと20MB程度は必要みたい。

Win版の不具合　▲^{1998.12.15UP　1999.5.1更新}

以下はMac版では問題ありません。Win版では印刷関係に問題があります。

• 画像、テキストなどを回転させると画質が大幅に劣化する。
  何でも自由に回転でき、回転させると背景色を透明にできるのでございますが、画質が劣悪になってしまいます。テキストも傾けるとぎざぎざになってしまい結局普通に使うしかないでしょう。
• 字のポイントを変えると印刷時にずれてしまう。
  字のポイントを変えてふりがなを打ったりすると、表示の縮尺率を変えたり、印刷時にずれる場合があります。
• 印刷すると網掛けがめちゃめちゃ細かくなってしまう。
  一番粗いのでもかなり細かいです・・・。「お読み下さい」を見ると、解像度72dpiで印刷するため、プリンタの解像度が高いとそのまま細かくなるようです・・・。手抜きだろそれじゃ。対策は一旦ペイントモードで網掛けを作って画像にしたものを貼り付けるようにと書かれていました。
• グループ化した図形の各図形が印刷するとずれる。
  これも間抜けな不具合です。この場合、一旦PrintScrnで画面をキャプチャするか、ペイントモードに貼り付けて一つの画像ファイルとして再貼付して回避します。
• ベジェ曲線、自由曲線が印刷すると少し凸凹する。
  気にすることはないでしょうが、よく見ると凸凹してしまって直せないです。