Macは1984年にGUI(マウスによる操作)型パソコンとして登場し、PC/AT互換機などのCUI(コマンド入力操作)のコンピュータと別の発展を遂げてきました。Mac一つで全てのことができるようにと設計されていましたので、モニタと一体型で、初期はハードウェアの増設などは全くできないものでした。結局、いろいろ増設できるようになってきたのですが、昨今のiMacはそのスピリッツに立ち戻るかのようなマシンでしょう。
1999.10.28 骨折損さんからの御指摘。
「(GUI型パソコンは)1983年にNECがPC-100というパソコンを出していますし、また、その前にはAppleがLisaを出していますから、Macは良くて3番目ぐらいだと思います。」
1992年に私は初めてMacに触れたのですが、その時大きな衝撃を受けました。マウスで操作して、画面はフルカラー、音声も扱え、画像処理までできたからです。それまではMS-DOSマシンで矢印キーで一太郎とロータス123を使い、N88BASICで8色の色指定をして喜んでいた仕事をしていた私は感動したものです。ネットワーク機能も標準装備し、プラグ&プレイも当たり前でその言葉自体が存在しませんでした。
そしてふと気がつくといつの間にか、CD-ROMドライブを標準装備し、ビデオキャプチャ、動画、音楽編集などのマルチメディア(死語)も可能になっておりました。CD-ROMはMacによって一気に普及しました。またTVを見られる機種もありました。そしてこれらはWindows95登場以前のことでした。USBもiMacに搭載されて急速に普及し、DVDもPowerMacG3で装備され普及に貢献しました。FireWire(iLink)を真っ先に標準装備したのもたぶんMacですよね?(自信なし)FireWireを開発したのがAppleなので順当とも言えますが、MacはSCSIをずっと標準装備するなど、新しいものは比較的早い段階で取り入れてきたと言えるでしょう。この当たりはソフトもハードも両方製造しているのも強みとなっているでしょう。
1999.10.28 骨折損さんからの御指摘。
「USBは97年にPC98-NXが標準搭載しています。DVDはこれまた、97年の前半にPC9821や松下のWoody(ありましたねー)に搭載されています。」
デザイン面でいうと、iMacばかりが注目されますが、今のノートパソコンはMacのノート型、PowerBookシリーズが原型となっております。当時、キーボードを奧に配置して、ちょうつがいを端においたデザインは画期的でした。初期のWindowsマシンは、トラックボールが側面にあったり前面にあったり、背面にあったり面白かったのですが、結局PowerBook型になりました。トラックパッドを最初に標準装備したのも恐らくPowerBookが最初でしょう。また色やデザインを選べるのは実はiMacが最初ではなく過去にカバーを自由に交換できるPowerBookが存在しておりました。
2000.10.1 追記
最近、マイクロソフト製などのハの字型キーボードが入力しやすい製品として注目されているようです。しかしこの手のキーボードは大分前に一時期アップルから販売されていました。ただでかいので日本ではほとんど普及しませんでした。
なお、よく勘違いされているのですが、MS-WORD、MS−ExcelはもともとMacintoshのソフトで、それがWindowsに移植されました。またWindowsで標準的なTrueTypeフォントはアップルが開発したフォントだということも結構知られていなかったりもします。(MacではAdobe社のPSフォントが幅を利かせていますから)
1999.10.28 骨折損さんからの御指摘。
「"Microsoft Word"という名前のワープロなら、Lisaと同じ83年に発売されているようです。まぁ、今の物とは似ても似つかないでしょうけど。」
ただ昨今は、PCIやIDE、PCカード、USBなどのDOS/V系の規格を積極的に取り入れるようになりました。おかげで価格がかなり安くなりましたが、Mac的な使いやすさが少し無くなったのが残念です。USBより、ADBやプリンタ/モデムのシリアル、SCSIが私はいいと思います。(私の機種が古いからと言うのも大きな理由ですが)